気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


駆けつけた救急で治療を終え、美織と陽向は史哉にアパートまで送り届けられた。

抗生剤と塗り薬を処方され、陽向の右手は包帯でぐるぐる巻き。軽傷とは言えなくとも、心配するほどひどい状態ではないという。

治療中もそのあとも、陽向は史哉にしがみついて離れずにいたが、車に揺られているうちに寝入ってしまった。きっと泣き疲れたのだろう。

美織は、怖い思いをさせた申し訳なさでいっぱいだった。

急いで布団を敷き、そこに陽向を寝かせる。寝顔は安らかだが、包帯を巻かれた右手が痛々しい。


「史哉さん、いろいろとありがとうございました」


玄関で靴を履いた彼に頭を下げる。


「美織も疲れただろう。今夜はゆっくり休んで。話はまたあとでゆっくりしよう。今夜は近くのホテルに泊まるから、なにかあったら時間を気にせず連絡してほしい」


沖縄に滞在するときにいつも泊まっているというホテル名をあげる。ラ・ルーチェの傘下にあるホテルらしい。