気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


美織にわかりようもない。そんな問いかけは残酷だ。
唇を噛みしめ、史哉から目を逸らして俯いた。


「美織、キミだよ」
「……え?」


足元に落とした視線を即座に彼に戻す。

(今、なんて……?)

耳が誤作動を起こしたのか。叶いようのない願いが、正反対の言葉を都合よく変換してしまったみたいだ。


「やっと見つけたキミを、もう絶対に失いたくない」


どうしてだろう。日本語のはずなのに理解ができない。まるで異国の言語のように聞こえる。


「美織を忘れた日なんてなかった」

(私を忘れた日はない?)

それは素直に聞き入れられない。


「……そんなのおかしいです」
「おかしい? なぜ」
「私は遊び相手だって。すぐに別れるから心配するなって」