契約書であれば大事なものであるし、長らく返事を保留にしてきたため、先方もなるべく早く欲しいだろう。忙しい彼が、次にいつ沖縄へ来られるかはわからない。 となれば、こちらから向かうのが一番だ。大好きな祖父の大切な仕事のためなら、東京へ行くくらいなんでもない。 「わかったわ、おじいちゃん。私が責任をもって預かります」 封筒を胸に抱え、力強く頷いた。