「おっきなサメ、うつってるー」
「グッドタイミングだろう?」
史哉が自画自賛した通り、美織たちがバックにした水槽にはジンベエザメがベストポジションで写っている。
「写真、美織にも送ろうか」
「えっ」
「連絡先を交換しよう」
スマートフォンを出してと史哉が催促する。
付き合っていたときに使っていたものは解約し、再会してからは彼に連絡先を教えていない。
「ママ、こうかんこうかん」
陽向がそばではやし立てる。
一瞬迷ったものの、この先も史哉が陽向と父親として接していくのなら連絡先はお互いに知っておいたほうがいい。
スマートフォンをバッグから取り出し、電話番号とメッセージアプリのIDを交換し合う。史哉は先ほど撮影した写真を早速美織に送ってよこした。
「そうだ。これ、覚えてる?」



