気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


美織にまで笑顔が伝染する。


「あのおさかな、なあに?」


陽向が、頭上高く通過していく魚の群れを指差した。
みんな似たような形をしているが、赤色の体のものや黄色い体に青い線の入ったものなどカラフルだ。


「あれはフエダイっていうんだよ」
「ふえだい?」


すかさず近くに設置されたパネルを読み、史哉は海面に向かって手を伸ばす陽向を抱き上げる。


「わぁ、たかーい。ふえだいだー」


足をパタパタとさせ、陽向は両腕をさらに高く伸ばした。

ひとつ繋がりの水槽を進むうちに、浅瀬から水深が徐々に深くなっていく。まるで洞窟に迷い込んだように薄暗い。
ふと史哉が美織に手を伸ばしてきた。


「はぐれるから繋ごう」
「だ、大丈夫ですから」