気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


「もちろん。陽向くんのママもきっと気に入るはずだ」
「よかったね、ママ」
「うん」


陽向に笑い返してからルームミラーをチラッと盗み見ると、前を向いたままの史哉が表情をやわらげ目尻を下げる。

その微笑みは美織に対するものではないと自分を戒めるが、胸の奥が切なく疼いた。


およそ一時間半後、史哉の運転する車は国営の公園内にある水族館に到着した。
沖縄でも大人気スポットのうえ日曜日だけあり、早い時間にもかかわらず多くの人で大賑わいだ。

はぐれたら大変だと、繋いでいた陽向の手をぎゅっと握る。


「陽向、ママの手を離さないでね」
「うん。おにいちゃんもつなごー」


陽向が伸ばした手を史哉はしっかり受け止めた。
陽向を挟んで三人が手を繋いで並んだため、なんともいえずそわそわする。

(私たちって、どう見えるんだろう……)