気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】

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沖縄と東京を行き来する日々は、当初史哉が想定していたより忙しいものとなっている。

美織との再会がもたらせた驚愕の展開は、史哉の人生を大きく変える事態といっていい。まさか彼女が史哉の子どもを身籠っていたとは――。

プライベートジェットのシートに体を預け、眼下にした沖縄が遠く小さくなっていく。

およそ三年前、なぜ彼女が史哉の前から姿を消したのかは未だ謎のままである。無理に聞こうと彼女を追い詰めれば再び姿を消してしまうかもしれないため、史哉はその手の質問をぐっと堪えている。

もしかしたら、なにかのきっかけで史哉がラ・ルーチェの御曹司だと知り身を引いたのではないかというのが、一番しっくりくる理由だった。子どもを宿し、ひとり悩んだ末にひっそりと身を隠した。思慮深い彼女ならおかしくはない。

タブレットを取り出し、陽向と約束をした水族館のホームページを開く。


「視察ですか?」


シート備えつけのテーブルにコーヒーを置いた秘書の理恵子が、画面を覗き込んだ。
沖縄のリゾート開発に関連づけて考えたのだろう。


「視察のようなものかな」