このまま陽向との触れ合いが続けば、きっとそのうち父親であることを隠しておけなくなる。そうなったときにどうしたらいいのか、どうすべきなのか。
史哉は、人生で初めて心から愛した人。そんな彼とこうして再び出会い、同じ時間を共有するうちに気持ちに変化が現れるのも怖い。
同じ相手に、報われない恋をするなんて悲しすぎるから。
「楽しみにしてる」
送り届けられたアパートの前で史哉の車から降り立つ。
「今日は花火、ありがとうございました」
「おにいちゃん、ばいばい」
手を振る陽向に、史哉も大きく振り返した。
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