「っな! ななななぁっ!?」 意味の分からない言葉を発しながら、ゴシゴシと制服の袖で口を拭う。 ズザザザーッと男から遠ざかり、口をパクパクさせる。 「・・・だから後悔すんなよっつったろーが」 男はそんなあたしを見て、クスリと笑う。 「ど、どーしてくれんの・・・!? あたしのファーストキスを返せーっ」 涙目になりながら、大声で怒鳴る。