あたしはとっさに走って、隼人の部屋を出てきた。
急いで階段を降りて、リビングで水を飲み干す。

「はぁ、はぁ…あぁーっ」
一人、ワケの分からないため息を漏らす。
そして、椅子にストンと座り込む。
力が抜けて、少し冷静になってきた。

『じゃあ…一緒に寝る、か??』

隼人の言葉が頭の中をグルグルグルグル。
あれは…冗談だったの!? それとも…。
いや、ナイナイナイ!!

「何が無いの??」
背後から急に声がする。
あたしは驚いて勢いよく後ろを向く。