あたし、なれたのかな。

そんな女の子に。



(そうだったら、いいな)







それから、数日後。

少しの荷物と。

大切なギターを持って。

悠馬くんが、あたしの部屋の前に立っていた。



あぁ、始まるんだ。

そう思った。



あたしと、悠馬くんの。

世界の始まりを、確かに感じた。