恋と、嘘と、憂鬱と。



新入生達が少しだけ緊張しているのが伝わってくる。

おそらく、針長先輩タイプと馬が合うか気がかりなのだろう。

すると、

「あ、彼女こんな見た目だけど、怖くないから安心して?私は、2年の原莉里花です。よろしくね」

と、笑みを浮かべフォローに回るのは、黒髪ボブの原先輩。

校則通りの髪型、制服の着こなしをした彼女は、風紀委員でもしていそうな印象を持つ。

特に、針長先輩の横に立っているとそれが顕著である意味目立っていた。


「えー、莉里花ひどーい。私、全然怖くないじゃん」


「はいはい。美桜、私は慣れたけど、普通に初見の人はビックリするでしょ。緑葉谷にはなかなか、いないタイプなのは自覚しないと」


原先輩に諭された針長先輩は、「この格好可愛いのに〜」と、ブツブツ文句を言いつつも、シュンと、肩を落として落ち込んでいる。


どうやら、パワーバランス的には原先輩のほうが強いみたいだ。