恋と、嘘と、憂鬱と。



「あ、霧谷先輩…」


「やっぱり、季里ちゃんだ。偶然だね。もしかして、天文部に見学??」

振り返った先にいたのは、霧谷先輩で。

優しい笑みを浮かべ、私に声をかけてくれる。


「あ、はい。友達の付き添いだったんですけど、その子が陸上部の先輩につかまっちゃったので…とりあえず私だけ先にと…」


曖昧に笑顔を返しつつ、そう答えた。


「へぇ。そうだったんだ!大歓迎だよ〜。可愛い女の子が増えるのはいいことだし」


「でも、みなさんが天文部ってビックリしました。どちらかというと運動部なのかなって…特に速水先輩とか…」


「あぁ。だよねー。やっぱり、俺たち天文部ってガラじゃないかな?確かに、速水は運動神経抜群だし、運動部って感じだよな。まぁ、久瀬も負けてないけど」