「え…と、理由を聞かせてもらってもいいかな??」
断られると思っていなかったのか、先輩の表情が若干、引きつるのがわかる。
「元々、陸上は中学までって決めてたんです。それに、私の学力じゃ、運動部との両立は厳しいので」
ニコッと笑顔を浮かべつつも、真凛ちゃんは有無を言わせない圧がヒシヒシと伝わってきた。
「だ、大丈夫よ!あなた成績も上位って聞いてるわ。せめて、見学だけでも…ね?」
「いや、だから…」
「見学しても、心が変わらなかったら諦めるわ!お願い!」
先輩も中々引き下がらず、しばらくそんなやり取りが続く。
私は、ハラハラしながらそんな二人のやり取りを傍観するしかなかったが…
最終的に折れたのは、
「…ハァ、わかりました。見学だけですよ」
真凛ちゃんだった。



