恋と、嘘と、憂鬱と。



「どういたしまして。今日は、こんなもんだけど、季里ってメイク映えしそうな顔してるから今度、休みの日にでもメイクさせてね?私、人にメイクするの結構好きなんだ」


バッグに、ポーチをしまいながら、ふふっと楽しそうに笑う真凛ちゃん。


「うん、やってもらいたい。それに、私もメイクとかちょっと教えてもらいたいし」


島育ちの私は、今までメイクなんか無縁の生活を送ってきていて、そのあたりの知識はさっぱりだった。
 

地元の中学校の友達も日焼け止めとか、あとベビーパウダーするくらいで。


メイクをするなんて習慣もなかったし。


そういえば、島から本土の高校に通っている眞子ちゃんが、少しメイクをするようになって雰囲気が変わったと、近所で噂になっていたことを思い出す。