ニコッと、爽やかに微笑む霧谷先輩。
…霧谷先輩って、顔もいいし、優しいし…フレンドリーだしなんかすっごくモテそうだな。
人懐こいその笑みはきっと多くの女性を虜にしてきたことだろう。
そんなことを考え、霧谷先輩に対し、曖昧に微笑んでいると、
「おーい。理央!お前早速、新入生にちょっかいかけてんじゃねーよ。ゴメンね、コイツ、こんなに爽やかなイケメンに見えるけど本性は腹黒ドS…ぐふっ!!」
霧谷先輩の後方から、バタバタと駆け寄ってきて、ひょこっと顔を覗かせたのは小柄な男子生徒。
少し明るい髪の毛は、地毛なのか。
霧谷先輩と比べると若干幼い印象を受けるが校章の色は青なので、霧谷先輩と同じく2年生のようだ。
ちなみに、最後の…ぐふっ!!という呻き声は、霧谷先輩の裏拳が見事にその男子生徒に当たったからで…。
…い、痛そう
そう思ってしまうほど、霧谷先輩の拳は、正確に男子生徒の脇腹をとらえていた。
「…ちょっかいかけてたとか人聞き悪いなー。速水こそ、今までどこほっつき歩いてたわけ?俺探してたんだけど?」
「…っ!!本気で裏拳入れるやつがあるか!…あ〜マジ、痛てぇ」



