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霧谷先輩…さっき、なんて言いかけたんだろ。
ほんの少しだけ後ろ髪を引かれる思いで、私は美桜先輩と一緒に廊下を進む。
「それにしても、珍しい組み合わせだったね〜。霧谷と真凛っててさ。なんだかんだ2人きりで話したことなかったんじゃない?」
ふふっと何故か楽しそうに微笑む美桜先輩にそう尋ねられる。
何で美桜先輩、ニヤニヤしてるんだろう…?
そんな彼女の様子に疑問を抱きつつ、私は「まぁ、そうですね」と頷いた。
「いや〜…、そうか〜霧谷ね…!うんうん!いいんじゃない?私はお似合いだと思ったよ。霧谷も真凛もスラッとしてるし遠目から見てもいい雰囲気だったし?てか、私邪魔しちゃったよね…ゴメン!」
ん…?
1人でキャッキャと騒ぎ、軽やかに廊下を歩く美桜先輩。
なんだか嫌な予感がした。
「えっと…美桜先輩?何か勘違いしてません…?」
若干、笑顔が引きつりそうになりつつ、私はおそるおそる彼女に問いかけてみる。
「ん?勘違い…??霧谷のこと気になるんじゃないの?さっきも部室出てくる時、なんか残念そうな顔してたし」
キョトンとした表情で、不思議そうに私を見つめる美桜先輩に内心頭を抱える。
「もうっ!美桜先輩ってば、違いますから…!」
その後、盛大な勘違いをしている美桜先輩にわかってもらうまで根気強く説明をする羽目になったのは、また別の話。
真凛Side*END



