恋と、嘘と、憂鬱と。


「へぇ〜。葉山ちゃんからそういう評価なんだ?嬉しいな」

フッといたずらっ子のように笑う先輩は、客観的に見てもカッコいいと思う。

まぁ、残念なことに全く私のタイプではないのだけれど。

私はどちらかと言うと、スポーツマンなワイルドイケメンがタイプ。
だから、霧谷先輩みたいな優男はそもそも眼中にないのだ。

「あはは…。まぁ、世間的にはやっぱり霧谷先輩ってカッコいい部類かと思いますよ〜」

「ハハッ。ありがとう。でも、葉山ちゃんも2年生からかなり人気あるの知ってた?美人だってウワサになってたよ」

「あ、そうなんですね〜。ありがとうございます…」

苦笑いを浮かべつつ、私は心の中で早く美桜先輩が来ることを願う。

どうしよう…。
2人きりだと霧谷先輩って絡みづらいかも。

「そ、それより!先輩って好きな人はいないんですか?私、一時期先輩って季里のこと好きなのかと…」

そこまで言いかけて、私はハッとした。

…口が滑った。