颯真くんにメッセージを送ってみようか。
もしかしてこっちに帰ってきてる…?って。
でも、人違いだった場合、颯真くんにしてみたら「何言ってんの?」って感じだろうし…変に思われちゃうよね。
確信が持てないと、メッセージを送るのさえも気後れしてしまうのが今の私と颯真くんの関係性。
きっと、真凛ちゃんに話したら『また、季里は…久瀬先輩に気を使いすぎだよ』って怒られるんだろうな。
そんな光景がたやすく想像できて思わずクスリと笑みがこぼれた。
旅館までの道のりを1人で戻るうちに、徐々に日が傾いてきた。
「わぁ…。綺麗」
気づけば西の空には、鮮やかな夕焼けが広がっていて。
こういう景色は、都会と比べると高いビルがないぶんダイレクトに視界に飛び込んでくる。
見慣れた景色のはずなのに、たった半年ほど島を離れていただけで懐かしい気持ちが込み上げてきた。
まだ、時間あるし…玲子さんの所に行ってみようかな。
スマホで時間を確認すると、皆との集合時間まではまだ余裕はある。
本当は、明日に行こうと思ってたんだけど、せっかく近くまで来てるし、少し顔を見てから帰ろうっと。



