恋と、嘘と、憂鬱と。


「皆で天体観測か〜素敵ね」

「あ、よかったら眞子さんも行きません?せっかくなら人数多いほうが楽しいし」

「ありがとう。だけど、実はちょっと明日は朝早くから本土の方に行く用事があって…弟の野球の試合見に行く約束しててさ〜」

美桜先輩の誘いに対して、申し訳なさそうに断る眞子ちゃん。

そっか、悠介の試合明日なのかな…?

野球の試合で島にいないと言っていた悠介のことを思い出す。

ふふ。なんだかんだ眞子ちゃんって本当に弟思いだよなぁ…。

小さい頃、一緒に悠介の試合を見に行った時、『悠介〜!打てー!!』と誰よりも大きな声で応援している眞子ちゃんには驚いたものだ。

「へぇ、弟さんいるんですね…!」

「そうなの。今、中学3年生。うまく行けば来年は緑葉谷高校に野球推薦で入学する予定だから2人ともその時はよろしくね」

「…!!そうなんですか!」

「緑葉谷の野球部って名門ですもんね…!すごい、スポーツ推薦って中々もらえないらしいのに」