「そうそう」と頷く眞子ちゃん。
なんだか、はぐらかされたような気がしないでもないが、地元から知り合いが近くに来てくれることは素直に嬉しいから良しとしよう。
「じゃ、眞子ちゃん。悠介に頑張ってって伝えといて。あと、私のSNSも悠介に伝えといてくれると助かる」
私が島を出た日も朝早くから部活の練習試合があり、結局悠介とは連絡先を交換していなかったことを思い出し、眞子ちゃんにそう伝えた。
「ふふ、了解。悠介喜ぶわよ〜」
「あ、そうだ。あそこにいる充希くんも来年、緑葉谷高校受けるんだよ。もし2人とも受かったら同級生になるね。まぁ、スポーツ推薦の悠介と一般入試の充希くんだとクラスは違うと思うけど…」
緑葉谷高校では、基本的に3組が文化系、スポーツ系などの推薦組が集まったクラスになる。
ちなみに1、2組が一般入試組で、基本的には成績上位者が1組。残りが2組という形だ。
「へぇ…。あの子も…。じゃあ、悠介の代わりにしっかり挨拶しとかなくちゃね〜♪」
クスッと不敵な笑みを浮かべた眞子ちゃんは、ササッと皆がいる方向に向かって足を進める。
「あ、眞子ちゃん。ちょっと待って…!」
そんな彼女のあとに続いて、私も歩き出したのだった――。



