恋と、嘘と、憂鬱と。


「うん。紹介するよ!そう言えば悠介は?アイツも夏休みだよね??」

眞子ちゃんの弟で私の1歳下の悠介の姿が見えず、キョロキョロあたりを見回した。

「あ〜…悠介はねぇ、今、島外で野球合宿中なの。実はねアイツ、野球での高校推薦狙っててさ〜。ほら、緑葉谷は部活も強豪でしょ?学力じゃ、絶対無理だからね〜緑葉谷は」

「え?悠介、緑葉谷高校の進学狙ってるの??」

まさかの情報に私は目を見開いた。

今までそんなことを聞いたことがなくて、驚きを隠せない私。

「まぁねぇ、季里ちゃんが出ていっちゃってから本気出し始めたのよ。ふふ、姉としては応援してあげたいけど〜あんなにイケメンに囲まれてるって知ったらアイツも野球どころじゃなくなるかもね…」

「…??」

ハァ…と、小さくため息をこぼす眞子ちゃんに私は頭にハテナマークを浮かべた。

どういうこと…??

「あ、季里ちゃんは気にしないで!とにかく、来年はあの子も緑葉谷高校に進学してるかもってこと…!」

「…そ、そっか。悠介も頑張ってるんだね」