恋と、嘘と、憂鬱と。


「よし、じゃあ撮るよ〜、っと!うん!バッチリ撮れてるじゃん。この位置なら建物が綺麗に映るね」

「おぉ…完璧!美桜先輩ナイスです。後でチャットに送ってくださいね」

キャッキャッと、撮影した写真を見て盛り上がる美桜先輩と真凛ちゃん。

私もそんな2人の様子を微笑ましく眺めていたその時だった。

「季里!お帰り〜。待ってたよ!この前は連絡ありがとね」

「眞子ちゃん…!」

ポンッと私の肩を叩いてきたのは、お向かいに住んでいる眞子ちゃんで。

「久しぶりー!こっちに帰って来てたんだね。そう言えば眞子ちゃん、大学の推薦は…?」

「ふふ。ばーっちり推薦もらえたわよ。来年からは私も都会に進出ってわけ。季里の高校ともわりと近くの大学だから、よろしくね」

パチンとウインクをし、そんな嬉しい報告をしてくれる彼女に思わず表情も緩む。

「それにしても、やっぱり都会の子たちは顔面偏差値高いし、オシャレよね〜。ねね!私にも皆紹介して〜特にあそこにいるイケメンを!」

面食いの眞子ちゃんは、私にコソッとそんな耳打ちすると霧谷先輩と充希くんの方を見つめている。