い、勢いで充希くんに好きな人がいることバラしちゃったけどマズかったよね…。
私も実の母親にバラされたらちょっと嫌だもんなぁ。
「か、和音さん…充希くんに好きな人がいるっていうの秘密でお願いします…!つい話しちゃったんですけどもしかしたら勝手に言っちゃいけなかったかもなんで…」
アワアワと慌てる私に対して、ハァ…と、ため息をこぼした和音さんは小さく肩を落とす。
…え?なんでため息を…!?
「和音さん…私何か変なこと言いましたか…?」
おそるおそる問いかけてみるも。
「…ううん。ゴメンね、気にしないでこっちの話だから…。さぁ、気を取り直して美味しい夕飯作りましょー!」
と、上手くはぐらかされてしまったーー。
結局、和音さんのため息の原因って…なんだったんだろう?と、私が首を傾げた時。
ーーカランカラン。
突如として『フレーズ・デ・ボワ』の扉が開く。



