恋と、嘘と、憂鬱と。


フッと自嘲的な笑みをこぼす和音さんを見つめ、私は小さく息を呑む。

しかし、続けざまに。

「でも、最近…充希変わったなぁって思うの。季里ちゃんと出会った頃くらいから昔みたいにね、楽しそうに笑うようになったのよ。だから、私も本当に嬉しくて…ふふ。季里ちゃんがうちに来てくれて本当によかった」

と満面の笑みでそう言ってくれる彼女に思わず、キュッと胸が締め付けられた。

和音さん、それ逆です。

私の方が、充希くんや和音さんと出会って…本当によかったって思ってるから――。

「和音さん…ありがとうございます…。私だって、和音さんと充希くんに会えて本当に良かったって思ってますから!」

出会ってまだたった数ヶ月。

こんなにも私の中で2人が大切な存在になるなんて思いもしなかった。

だから、本当はもっともっと、感謝の言葉を伝えたいのだけれど…上手く言葉にできないのが歯がゆくて…。

そんな私の気持ちを知ってか知らずか、和音さんは嬉しそうに微笑んだ。