恋と、嘘と、憂鬱と。


「…遥奈先輩…。あ!もしかして季里ちゃんに雰囲気似てる子??ははーん。なるほどね〜充希ったらそういう系がタイプなの?」

ポンッと手を叩き、思い出した様子の和音さんはまたもや充希くんを煽るような発言を繰り出した。

さすが、充希くんの母親…!
私だったら恐ろしくてそんなにズケズケ言えないです…。

「……」

とうとう無言で、面倒くさそうに充希くんは、スタスタと先を歩いて行ってしまう。

「なによ〜。ちょっとからかっただけじゃない。ねぇ、季里ちゃん」

「いや、まぁ…あはは」

ねぇ?と、同意を求められたが私もなんと答えていいかわからず愛想笑いを浮かべた。

充希くんが無言になる気持ちも、わかるしなぁ。

うちの母親もわりと根掘り葉掘り聞いてくるタイプだから、途中で答えるのに疲れちゃうんだよね。

カフェまであと数分の道のりを私は和音さんと並んで歩く。

「今日の夕食はね〜、和風ツナパスタです!」

「わぁ!大好きです。お手伝いしますね」