恋と、嘘と、憂鬱と。


『え〜!可愛い。颯真ってこんな小さい妹ちゃんいたの〜??お名前は…??』

『…ここね』

『心音ちゃんか〜!私は遥奈だよ。よろしくね?』

付き合って1年が経過した頃、初めて颯真の妹の心音ちゃんに会った。

当時、3歳になったばかりの心音ちゃん。

天使のように可愛い彼女に私はすぐにメロメロになる。

『颯真ってば、全然妹がいるなんて教えてくれないんだもん。びっくりしたよ〜』

『あぁ…そうだな』

…颯真?

なぜか気まずそうに視線をそらす彼に違和感を覚えた。

『…なんか元気ない?どうかした??』

『いや、なんもないよ。心音、ほらこっちで遊ぶぞー』

『うん』

ギュッと、颯真の後ろをくっついて離れない心音ちゃんに自然と頬が緩む。

…なんもないって言ってるし、大丈夫だよね。

その後は普段どおりの颯真だったし、私はそれ以上何も聞かずにスルーしてしまったんだ。