車を走らせること数十分。
私は無事に、下宿先のカフェ『フレーズ・デ・ボワ』に到着していた。
「さ、私はナポリタン準備するから季里ちゃんはキャリーバッグとか2階に置いて来ちゃって?ご飯食べた後で、荷物の整理も手伝うし!そうそう後で私の息子が来るの、季里ちゃんの1歳下なんだけど…まぁ……後で紹介するわ」
なぜか最後の方だけ若干歯切れの悪い和音さん。
いつもハキハキしている彼女にしては珍しかったが、
「和音さん、息子さんがいるんですね!仲良くなれたらいいな」
歳が近い知り合いが出来そうだと私は嬉しさが買ってしまいあまりそのことに対してツッコまなかった。
しかし、この和音さんの息子に私は、後に驚愕させられることになるのだ。



