遠目で心音ちゃんの様子を見ている彼に自然と頬が緩む。
学校や部活では絶対に見れない彼の意外な一面。
偶然とはいえ、知ってしまったことに対し嬉しさを感じていた。
しかし、その反面、先ほど心音ちゃんから聞いてしまった遥奈先輩と久瀬先輩の関係性…。
そのことを考えるとモヤモヤしてしまう自分がいるのも事実だった。
その時。
「季里ちゃん、そろそろ休憩しよ〜」
と、心音ちゃんがブランコを漕ぐのをやめて私の方を振り返る。
かれこれ30分くらいはぶっ続けではしゃいでいたから疲れてきたのだろう。
「そうだね。飲み物飲んで休憩しようか?それに、そろそろ帰らないと暗くなっちゃうね」
心音ちゃんにそう声をかけながら、空を見ると日が傾いて来ているのがわかった。
「えぇ、もうそんな時間?」
ベンチに座る久瀬先輩のもとに一緒に戻りながら、心音ちゃんは少し不満そうに頬を膨らませている。



