恋と、嘘と、憂鬱と。


2人で砂を積み上げること5分と少し。

かなり大きな山が完成した。


「心音ちゃん、このくらいでいいんじゃない?」

砂を集めては、積んでいく作業にも少々疲れてきた私は心音ちゃんに声をかけてみる。

「うん…!季里ちゃんとしたから大きいのができた!あとは、トンネルほらないと」

そういって、心音ちゃんは今度は積んだ砂山の横を手で懸命に掘り出した。

「トンネルね!」

私も逆側から、彼女をサポートするように穴を掘り始める。

しばらくすると。

「あ!季里ちゃんの手みーっけ!」

フフッと私の手を握り、心音ちゃんが声をあげた。

そして。

「季里ちゃん、季里ちゃん!次はブランコがいい!ブランコ!」

ようやくトンネルも出来上がり、砂遊びに満足した様子の心音ちゃんは、今度はブランコに狙いを定めたようで、パタパタとブランコがある方に向かって走り出す。