恋と、嘘と、憂鬱と。


すべり台、ブランコ、鉄棒に砂場。

そこまで広くはないけれど、子どもたちにとっては魅力的な遊具が揃っている。

夕方の時間帯だからか、私達の他には人がおらず私もホッと胸をなでおろした。

「季里ちゃん、お砂場で遊ぼ!」

「心音ちゃん慌てて走ったら危ないよ」

「はやく、はやく」と心音ちゃんに引っ張られつつ、公園の中にはいる私。

「心音、暗くなる前には帰るからな」

「はーい」

先輩の声かけに素直に返事をし、早速砂山をつくる心音ちゃん。

夏が近づいてきて、日も少しずつ長くなってきている今日この頃。

しかし、18時過ぎには日がだいぶ傾いてくる。

あんまり、遅くなってもよくないし早めに切り上げないとね。

私は、そう考えつつ、砂山を一生懸命作る心音ちゃんを手伝い始めたのだった。