「うん…!いいよ」
と差し出された手を優しく握リ返した。
ふふっと嬉しそうな心音ちゃんに、私もついつい頬が緩む。
しかし、すぐに。
…ん?この状況って…傍から見てどういう風に見えるんだろう
そう自分たちの姿を客観視した際、カーッと頬に熱が集まるのを感じた。
心音ちゃんを挟んで、私と久瀬先輩で彼女の手を握って仲良く歩いているこの構図。
…知り合いにでも見られたら、絶対に勘違いされる…!!
スーパーから少し歩いて、静かな住宅街に差し掛かかったから知り合いに会うリスクは少ないとは思うけど…。
そう考えた私は公園に行くまでの間、少しだけ顔を伏せ、目立たないように歩くことにする。
途中、若干私の態度を不自然に感じたのか心音ちゃんが大きな目をくりくりさせて、下から見つめる視線を感じたが、私は気づかないフリを徹底した。
「あ!季里ちゃん、公園ここだよ〜。時々お兄ちゃんと遊びに来るのー!心音のお気に入りの場所だよ?」
キャッキャッと、はしゃぐ心音ちゃんの声かけで少し伏せていた顔をあげると、目の前には閑静な公園が広がっていた。



