突然差し出され、私は反射的にペットボトルを受け取ってしまう。
「えっと…」
受け取ったお茶をどうしたらいいのかわからずに見つめていると。
「それは俺の奢り。心音の面倒見てくれて助かったよ。あ…飲み物なんだけど何がいいかわからなかったからとりあえずお茶にしたけど…」
少しだけ照れくさそうに言う先輩に思わずドキンと胸が高鳴った。
「ありがとう…ございます」
素直にお礼を言うと先輩も嬉しそうにほほえみ返してくれる。
…ま、待って。
ちょっと落ち着け、私の心臓…。これは心音ちゃんの面倒みてくれてありがとうっていうお礼なだけ、深い意味はないんだから。
頭ではそうわかっているのに、ドキドキと鳴り止まない胸の鼓動。



