心音ちゃんが一緒にいてくれてよかった。
今回、素直にそう感じる。
だって、もし久瀬先輩と二人きりだったらあんなに会話できなかっただろうし…。
それに心音ちゃんの可愛い笑顔を見ると、緊張が少しだけ和らいだ。
「心音はね、かけっこ速いんだよ?運動会でもいっつも1番なの。だからお兄ちゃんよりも早く着くと思うんだ〜」
「そっか…!心音ちゃん足早いんだー!すごいね」
「うん!お兄ちゃんからもよく速いなって言われるんだよ」
私に褒められて心音ちゃんは嬉しそうにはしゃいでいる。
楽しく会話しながら歩いていると、気づけば最初に二人に会ったスーパーまで戻ってきていた。
「お兄ちゃんいないよ?やっぱり、私と季里ちゃんのほうが速かったんじゃない?」



