恋と、嘘と、憂鬱と。


はじめて久瀬先輩に会った時に感じた私の感覚は間違えではないと信じたい。

颯真くんに妹がいるって話は、当時聞いたことはなかったが心音ちゃんの年齢を逆算すると、彼女が生まれたのはちょうど颯真くんと連絡がつかなくなっていた時期に重なるし…。

チラリと、心音ちゃんに視線を向けると、ちょうど私の方を見ていた彼女と目が合った。

「ねぇ、季里ちゃん。お電話お兄ちゃんからだったの〜??」


「うん。そうだよ、お兄ちゃんももうすぐスーパーに着くみたい」


心音ちゃんの問いかけに私は優しく声をかける。


「どっちが早く着く??」


そう言ってワクワクしている心音ちゃんに「どうかな〜?」と相づちを打つ私はほんの少し緊張しているのを感じていた。