恋と、嘘と、憂鬱と。


案の定、和音さんは快く心音ちゃんを迎え入れてくれる。

ふふんと、ご機嫌な和音さんの背中を横目に、私は未だ緊張気味の心音ちゃんに声をかけた。

「心音ちゃん、そこに座ろう。ジュース飲んでちょっと休んでから戻ろうか」

私の言葉に彼女はコクリと頷くと、近くの席に腰をおろす。

「心音ちゃ〜ん、はい。オレンジジュースよ。ゆっくりしてってね?季里ちゃんのもあるわよ〜」

オレンジジュースを持ってきてくれた和音さんに対し「ありがとうございます」と、お礼もしっかり言えた心音ちゃん。

どうやら、だいぶ緊張もほぐれてきたようだ。


「ごちそうさまでした…!」

オレンジジュースを飲み切り、ニコッと笑顔を浮かべ和音さんに空のコップを持っていく。

「あらまぁ。ありがとうね、心音ちゃんちゃんとお片付けまでできて偉いわ〜」