キラキラとした表情で私にそう言う心音ちゃんに内心、嬉しくなる。
…本当に、いい子だなぁ。
心音ちゃんに癒やされて、先ほどのモヤモヤが少し軽くなったような気がした。
「ふふ。ありがとう。私も心音ちゃんといっぱいお話できて楽しかったよ。さ、中に入ろうか」
そう言って、店のドアに手をかける私。
――カラン、カラン。
聞き慣れた入り口のベルが鳴り、私達が店内に足を踏み入れた瞬間。
「いらっしゃいませ…あ!季里ちゃん、お帰り〜。買い物ありがとうね…!」
奥のキッチンにいた和音さんが店内にヒョコっと顔を出し、パタパタと近寄ってくる。
どうやら、今はお客さんは今はいなかったみたいで奥で休憩していたようだ。
「おそくなりました。あ、これ…頼まれてたものです」
買い物袋を手渡すと、和音さんは再度「ありがとう」と言いつつ、袋を受け取る。
「…それで、この子がさっき話した心音ちゃんです」
私の右手を握る心音ちゃんを、和音さんに紹介する。
「こんにちは。久瀬心音です…!」
少し緊張しているものの、しっかり名前を言えた心音ちゃん。和音さんに向かってにっこり微笑んだ。
「まぁまぁ…!可愛らしいお客様ね〜。心音ちゃん。はじめまして。横田和音です。あ、オレンジジュース好き?すぐ準備するからそこに座ってて?」



