恋と、嘘と、憂鬱と。



「堀田、悪いな。いつもはここまでワガママ言うやつじゃないんだけど…心音結構頑固なところあって…少しだけ付き合ってくれるか…?」

ハァと、ため息をつく久瀬先輩。

なんだかんだ言いつつもどうやら可愛い妹には甘いらしい。

先輩の意外な一面が垣間見え、心の中でクスリと笑みをこぼした。


「…わかりました。ただ、実は今、私下宿先のカフェのお使いの途中で…とりあえず買い物済ませて荷物置きに帰ってもいいですか…?あと、和音さんにも話しておかないと…」


和音さんも、今の時間は忙しくないって言ってたしたぶん問題はないだろう。

それに…久瀬先輩と話ができる良い機会かもしれない。

橋本先生のお礼の件も含めて、話したいことが色々あったから私にとってはありがたい提案だ。


「本当に悪いな…じゃあ、心音。俺たちはお姉ちゃんが戻ってくるまで近くの公園でも行こうか」


「いや!心音も季里ちゃんと一緒に行きたい!」