恋と、嘘と、憂鬱と。



そして。

「うん、仲良しだよ」

先輩の言葉に賛同し、頷きながら私も心音ちゃんに肯定の意を示した。

すると。


「ね、お兄ちゃん!心音、季里ちゃんと遊びたい!季里ちゃんいいでしょ〜?今日はお休みだもん」


突然ギュッと、私の腕を掴んだ心音ちゃんがグイグイと私の袖を引っ張ってくる。


もちろん、そのお誘いは素直に嬉しかったのだが。


どうしよう。買い物の途中だし…。


和音さんからのお使いの途中だったことを思い出し、正直、ちょっと困ってしまった。


「こら。心音、このお姉ちゃんを困らせたら駄目だろ」


何かを察してくれたのか、久瀬先輩がそうたしなめてくれるも。


「でも…!心音、季里ちゃんと遊びたんだもん!」


最終的にはプイッと、そっぽを向いてしまう始末。