「…えっと…」
つい返答に困ってしまった。
「…ちがうの?」
そんな私の態度を敏感に感じ取ったのか、心音ちゃんも少し不安げな面持ちで私をジッと見つめている。
その時。
「心音、仲良しだよ。だから心配しなくていい」
今まで黙っていた久瀬先輩が心音ちゃんの肩をポンっと優しくたたき、声をかけた。
ハッとして、私が久瀬先輩を見上げたのと同時に。
「そっか…!よかった、あのね季里ちゃん。心音もね、保育園が同じまーくんと仲良しなの。まーくんはね、心音より1つ上なの」
「同じだね」と、心底嬉しそうにはしゃぐ心音ちゃん。
…そうだよ。こんなの気にせずに、仲良しだよって言ってあげればよかったのに…私のバカ!
そんな彼女の様子を見て、即答できなかった自分が情けなくて、心の中でそっとため息をつく。



