だって、まさか颯真から話してくれるなんて思わなかったから…。
「どうしたんだよ…颯真から自分のこと話すなんて珍しいじゃん、なんかあった?」
と、問いかける自分の口調が珍しく、動揺を隠せないのはしょうがないと思う。
「バーカ。霧谷、お前…表情に出すぎ」
「…そうかよ」
颯真曰く、俺のポーカーフェイスはバレバレだったようだ。
「それで、充希くんとはちゃんと話せたのか?」
颯真から話題を振ってきたんだ。
今更遠慮もなにもないだろうと、最初から気になっていたことを尋ねてみる。
「…まぁな」
なるほど、ここにはまだ触れてほしくないわけね。
歯切れが悪い颯真を見て、俺はそう察した。
「…わかった、お前が話たくなったらでいいわ。さ、帰ろうぜ」
まぁ、アイツの方から充希くんの話を俺にしてくれたっていうのだけでも進歩だしな。
心の中でそう納得しつつ、俺は颯真を促しコンビニを後にする。
その日、俺は友達になってはじめて…アイツの本音を聞けた気がしたんだ。
霧谷Side*END



