「速水…今の声って…古典の橋本先生だよな…」
「あぁ、たぶん。しかも、堀田って…もしかして」
少し距離があるため、橋本先生から怒鳴られている生徒をハッキリとは確認できない。
けど、あの後ろ姿…。
「あれ、季里ちゃん…だよな?』」
ポツリと呟いた瞬間。
「理央もそう思うか…?やっぱり、堀田だよな」
速水も、俺の意見に賛同し互いに顔を見合わせる。
他の生徒たちはというと、そそくさと遠巻きに見ているものの、助けに入る気はないようだ。
そりゃ、橋本先生につかまると面倒だから関わりたくないんだろうけど…。
急いで帰ったはずの季里ちゃんが、なぜか橋本先生に目をつけられているという非常に不味い事態。
「理央、どうする?堀田助けないと…」
「わかってる…!ただ、俺、橋本に目をつけられてるから、俺が行けば余計状況が悪くなりそうだし…」
そう俺たちが考えあぐねている間にも。
「あ、あの!先生…」
季里ちゃんが自身が何か反論しようとしているのか声をあげた。
その時。



