速水が自分の荷物を素早く持って、駆け出したのを皮切りに、俺も残ったメンバーにそう声をかけつつ、速水の後に続いて部室を出る。
「お前、足早いって…つか、廊下走ってるの見つかると怒られるぞ」
「そりゃそうだけど…早く行かないと久瀬に追いつかないし」
そんな言い合いをしつつ、小走りで廊下を進む俺たち。
颯真が部室を出てから、10分も経ってないし、どうせ、ゆっくり帰ってるだろうから急げば正面玄関あたりで追いつくだろう。
そう高を括って、玄関付近まで破ってきた時。
「…堀田!!お前は人が話しているのにチラチラ時計を見るとは…たるんどる!人が話している時はきちんと誠意を持って聞きなさい!スマホだけだと思って今回は多めに見ようかと思ったが…甘くしてるとつけあがるからな。今から生徒指導室に来なさい!」
そんな怒鳴り声が聞こえてきて、思わず隣りにいた速水と目が合った。



