恋と、嘘と、憂鬱と。


「充希くん…!よかったね。和音さん、元気になって」

「…まぁね」

口では素っ気なくても、どことなく嬉しそうな雰囲気が伝わってくる。

充希くんって、なんだかんだ言いながらも、和音さんのこと大好きだよね。

そう思い、和んでいると。

「あ、でも私のお弁当ももうすぐお役御免だね」

ついポロッとそんな言葉が口からこぼれた。

なんだかんだ充希くん、ちゃんとお弁当毎回完食してくれたの嬉しかったなぁ。

約1周間と少し、そんな短い期間だったが、お弁当を作るのは結構楽しかった。

メニュー考えるのもだけど…何よりちゃんと全部食べてくれる人がいるのも嬉しかったしね。

その時。

「…わりと美味しかったし…また、作ったら食べてあげてもいい…けど」

ふいっと照れたように視線をそらしつつ、充希くんがそんなことを言うものだから思わず目を丸くする私。

…充希くん、出会ったばかりの時より本音を話してくれるようになったなぁ。