恋と、嘘と、憂鬱と。


「は、はい!わかりました」

コクコクと首を縦に振り、霧谷先輩に賛同する私。

そのまま近くに置かれていたハンバーグのお皿を手に持ち、先輩に続いて、カウンターの方に次々と、持っていく。


…充希くん、急にどうしたんだろう。


未だに、固まったままの充希くんを気にかけつつも、私はとりあえず作ったメニューを全て店内へ運んだ。


「わぁ!美味しそう〜」

「お店のやつみたいだな!」


運ばれてきた煮込みハンバーグを見て、皆が喜んでくれている姿に一安心。

しかし、私はキッチンに残してきた充希くんが気がかりで。


「あの、霧谷先輩、私…充希くん呼んできます。あと任せてもいいですか?」


コソッと、霧谷先輩にだけ声をかけ、頷く先輩を横目に、急いでキッチンに戻ったのだった。