恋と、嘘と、憂鬱と。


さすが、霧谷先輩…!
大人の余裕で充希くんの言動を受け流してる!


私が関心していると、霧谷先輩の自己紹介を聞いて充希くんがピクリと、反応を示す。


そして、少し考え込むようにジッと霧谷先輩を見つめ、


「ふーん…2年生ね……そしたら、あんた颯真くんのこと知ってる?西宮颯真…。あんたの学校の2年生のはずなんだけど」


おもむろにそう問いかけた。


「…西宮颯真って…たしか、季里ちゃんがはじめてアイツに会った時にも言ってた名前…」


ポツリと、霧谷先輩がつぶやき、私に視線を移したのが気配でわかった。


しかし、その時の私は、まさか充希くんから颯真くんについての話題が出るなんて予想もしていなくて…。


…急にどうしたの…充希くん…??


そんな思いだけがぐるぐると、頭を支配していた。