恋と、嘘と、憂鬱と。


「ごめんね、遅くなっちゃって。もう、依都が選ぶの遅くなるから…!」

「…はいはい。悪かったよ。皆は、もうそろってるのかな?」

店内から聞こえてくる遥奈先輩と仙道先輩の声。

そして…。

「…本当に、颯真…俺が迎えに来なかったら来る気なかっただろ…?」

「そんなことない、ちゃんと準備してたし…」

霧谷先輩と…久瀬先輩の声も聞こえてくる。

「これで全員?」

「う、うん。4人来たみたいだから」

不意に充希くんに声をかけられ、少しだけ声が上ずった。

「ちょっと、様子見てくるね」

「わかった、僕、適当に人数分ごはんついどくから、持ってきてほしいタイミングで声かけてよ。あの二人に絡まれるのごめんだからこっちに避難しとく」

そう言って、炊飯器に手をかける充希くんにコクリとうなずくと、私はカフェ店内の方へ顔を出す。