二人に挟まれ、困惑している充希くんを横目に莉里花先輩は、申し訳無さそうな表情を浮かべるも、諦めモードに入っているし、速水先輩に至っては触らぬ神に祟りなしとでもいうように素知らぬ顔で店内を見回している。
充希くん、イライラして二人にいつ、毒を吐くかわからないし…ここは私が助け舟を出さないと…!
そう考えた私。
「充希くん!キッチンの方でハンバーグの盛り付け手伝ってくれない…かな?」
最初の方は威勢よく口を開くも、だんだんと小さくなる私の声。
しかし、充希くんにはしっかり届いていたようで。
「…別にいいけど」
そう言って、キッチンの方に足を向けてくれてホッと胸をなでおろした。



