恋と、嘘と、憂鬱と。



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「…お客様、お疲れのところ、申し訳ありませんがもう本土に到着致しましたので…」

船員から、声をかけられ私はハッと目を覚ました。

「すみません!…今、下ります」

バタバタと、近くに置いてあったキャリーバッグを持って私は立ち上がる。

どうやら、フェリーに乗って一息ついた途端、眠ってしまったらしい。

キョロキョロ辺りを見回すと、既に他のお客さんは船を下りた後のようだった。

…もう、あんな短時間で眠っちゃうなんてね…他の乗り物の時は気をつけないと。


そんなことを考えながら、下船した私は近くのバス停まで急ぎ、空港行きのバスに乗り込んだ。


ふぅ…。あとは、12時半の羽田空港着の飛行機に乗り込んで…空港にはお迎えに来てくれるようになってるから、出口を間違えないようにしないとね。


空港には、私が今後下宿する部屋を貸してくれる玲子さんの友人が迎えに来てくれることになっていた。