そう言って、莉里花先輩は、手に持っていたケーキの箱を私に手渡した。
「とりあえず、皆の好みわかんないから色々買ってきたんだ、中身見てみて?」
莉里花先輩に促され、箱のなかを開けてみると、そこには色とりどりの美味しそうなケーキがたくさん入っている。
「わぁ〜!美味しそう!美桜先輩、莉里花先輩ありがとうございます…!冷蔵庫入れときますね」
「いやいや。こっちこそ、新入生歓迎会なのに、季里ちゃんたちにほとんど任せちゃってるからこのくらいはね」
「そそ。二人が一番に好きなの選んでいいからね〜!」
和気あいあいとした雰囲気が流れるなか、なぜか、速水先輩の表情が青ざめている。
「速水くん?どうかした…?なんか、顔色悪いけど…」
そんな先輩の表情の変化にいちはやく気づいた莉里花先輩が不思議そうに問いかけた。
「お、俺…なんも用意してなかった…すまん。気を遣わずに…、よ、よし。そしたら、俺片付け係するから!皿とか洗わせて…!な!」



